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正月の急死と突然死対応(事例)|救急車・警察・どこに連絡?手順と理由

新年にニュースで必ず聞こえてくるのは
「おモチによる死亡事故」などです。

もし自分の家族の誰かがお正月に倒れたり、突然亡くなったら?
ショックと共に「えっ?救急車?警察?」とパニックで
どこに連絡していいのかすぐには判断つかないものです。

お正月という国民の休暇の時期の逝去
消防も警察も年中無休ですが、病院や銀行は休みです。

こちらでは
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【正月の急死・突然死】救急車?警察どこに連絡する?手順と理由(事例)
 【急死・突然死で119か110番を呼ぶかの判断】
 【家族が急死・突然死したに必要な死亡診断書と死亡検案書の違い】
 【警察による検視の手順と料金】

 【餅を喉に詰まらせる死亡事故2020】原因と対処法!応急処置と予防法
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【正月の急死・突然死】救急車?警察どこに連絡する?手順と理由(事例)

 

突然死とは
     
    「予期していない突然の病死」のことで、急死ともいいます。
    発症から死亡までの時間が24時間以内という医学的定義がされています。 
    (モチでの事故もこれに当たります) 

 
病気療養中でもお正月は一時帰宅中に具合が悪くなることもあります。
正月や1月に多い突然死として
「餅をのどに詰まらせる」「急性心筋梗塞」などの心臓病(6割以上)
「脳血管障害」「消化器疾患」などがあります。

【急死・突然死で119か110番を呼ぶかの判断】

判断基準は「まだ蘇生できそうか?すでに亡くなっているか?」です。

蘇生できる可能性がある…すぐに救急車119を呼びます。

蘇生できる可能性があるが延命拒否…看取りの為にかかりつけ医を呼ぶ

すでに亡くなっている…かかりつけ医または警察110を呼びます。

【家族が急死・突然死したに必要な死亡診断書と死亡検案書の違い】


人が亡くなった時に、一番最初にすることは「死亡の確認」です。
それらを記すのが「死亡届」です。

●「死亡届」
 「どんな理由でいつ死亡したか」を記し
 戸籍抹消の手続きの公的書類が「死亡届」です。
 死亡の事実を知った日から7日以内に役所に提出します。
 また、保険請求などにも必要になります(要コピー)
 死亡届内の「死亡診断書」「死体検案書」の違いは
 亡くなり方に異状死(いじょうし)の懸念の有無で
「死亡検案書」になります。
 死亡届内に「死亡診断書」≒「死体検案書」が同列に書かれています。
 死亡届を役所に出すことで火葬許可証がもらえ、葬儀の準備ができます。

異状死とは
     
    「変死の疑いのある死(自然死か不自然死か不明のもの)」
    「変死(不自然死だが犯罪性は不明のもの)」
    「犯罪死(殺人や過失致死といった犯罪性のあるもの)」
    「非犯罪死(災害死や自殺といった犯罪性のないもの)」

 

参照:死亡診断書

検視とは死因に犯罪性があると認められた時に死因を調べる事です。
自宅や外出先など急死した場合、病歴がなければまずは警察による
「犯罪性の有無」で「検視」か「検案」かに分かれます。

【闘病中で病院で亡くなった場合】
●死因が明確にわかっている→担当医が「死亡診断書」を作成
費 用:5000円~1万円前後(保険適応外。病院により価格が異なる)
・病気疾病での死亡
・事故や急病で病院に搬送されての死亡
  

【自宅で病気で亡くなった場合】
●「発作や事故などで苦しんでいる」→119番→病院で死亡を確認~死亡診断書

●自宅療養中でかかりつけ医がいる場合は呼ぶ
・「死亡診断書」~生前に診療していた傷病に関連して死亡したと認める場合
費 用:数千円~1万など
※かかりつけ医が死因に異状があると認めると、警察に届け出を出し
 警察が犯罪性の有無を捜査してから「検案」か「検視」に分かれます。
費 用:数千円~10万など

(例):管理人の父は70代でしたが老衰で自宅介護状態。
    明け方亡くなったらしく、かかりつけ医による死亡後改めて診察を行い
    死亡確認で「死亡診断書」が発行されました。
    死因「老衰」と書いていただきました。
    自宅死去でもそれまでの傷病による「自然死」と判断されたという事です。   
 
 注1)正月などかかりつけ医に連絡が取れない場合、警察察に連絡し
    治療中の病気があることを伝えます。
    その場合、検視官(一般的に司法警察員である警察官)が
    異状性がないか判断し、医師による自宅での「検案」で済む場合もあります。   

●「すでに亡くなっている」→110番→警察による検視~死亡検案書
費 用:数千円~10万など

(例):某家の祖母さんが自宅で首つり自殺をしました。
    すでに亡くなっていましたが、家族が119番を呼び
    救急隊員は一応心臓マッサージなど試みましたが蘇生は不可能です。
    その後、警察が救急隊員から呼ばれ「詳しい死因を病院で調べられます」と
    やんわり言われ、検視官(一般的に司法警察員である警察官)による
    「検視」を行うため連れていかれました。
    翌日ご遺体は帰って来て「死亡検案書」には「縊死」と書かれていました。
 

【警察による検視の手順と料金】

①警察による死体の状況確認
②「犯罪死体」「変死体」「非犯罪死体」を見極め

犯罪性があるかどうかを判断します。

●犯罪性がない~「非犯罪死体」
「死体見分(死因・人相や身体特徴・着衣、所持品・指紋)」をします。
犯罪性がないと判断されると、同行の医師が
「検案」…死因と死後経過時間などを判断を行い
「死体検案書(有料)」が作成されます。

●犯罪性の可能性がある「犯罪死体」「変死体」
検視のため「警察は遺体を警察に引き取る」という前提です
・事件性が疑われるケース
  事故死、災害死、自殺、独り住まいの孤独死など
・事件性がないケース
  指定された感染症による死、中毒死
  災害による死
  事故死または自殺
  独居で身元不明な方の死

検案を行っても死因が明らかにならない場合は
行政解剖が行われます。

●検視の手順と料金
・亡くなった人を検死場所(警察署など)へ搬送されて
 24時間ほど、ご遺体が帰って来れなくなります。
・検視終了までドライアイスなどの腐敗防止処置は禁止で
 腐敗が進行します。
・死体検案書と遺体搬送費用がかかります
(地域により変動しますが「検視」費用は発生しません)

  例:東京23区:全額公費。遺族負担なし
    東京23区外:一部費用を公費で負担
    神奈川県:全額遺族負担      
   (有料の場合、数十万円にものぼる地域もあります)


 注3)近年の死亡検案書(死亡診断書)の死因にはより正確性が求められます。
    それを「原死因」と言い
    「直接に死亡を引き起こした一連の事象の起因となった疾病又は損傷」の事です。 

    以前は「心不全」「呼吸不全」が乱用されていましたが
    WHOが「正しい死亡原因の記入方法ではない」とし
    我が国の死因統計が不正確になることからより正確に
    死因、病名が記入されるよう指導されています。
     
      肺炎→MRSA肺炎
      肝炎→慢性C型肝炎     
      肝炎→アルコール性肝炎
      糖尿病→2型糖尿病
      脳出血→脳幹出血
      肝癌→転移性肝癌
      餅による事故死→窒息
      首つり自殺→自殺   など
      

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死亡診断~病院医師による死亡原因の診断 
検案~外来自宅療養のかかりつけ医による死亡原因の検査
検視~検察官による犯罪による死亡原因がないかも調べる判断

1月から2月にかけてのもっとも気温の低い季節は
心臓や血流に負担がかかり、突然死による死亡率が高い季節です。
死亡診断と検視ではかかる料金もかなり違ってきます。
高齢のご家族がいる方は特にお正月は突然死に注意が必要です。